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永遠に美しく?

羊さんは偏食家だ。
そんな偏食家の彼に少しでも色んなものを食べさせようと努力する私。
彼は特に野菜を避けて肉ばかりを食べる傾向がある。
そして安価で簡単だという理由からスパゲッティばかりを食べる。

そんな彼に私は同じスパゲッティでも違うソースを作ってみたり、
チャーハンを作ったり、トンカツを作ったりと
下手っぴなりの努力をするけなげな私。

あるとき、ベシャメルソース(ホワイトソース)とキノコ、
ベーコンでカルボナーラチックなスパゲッティを作った。

そのときに買ったキノコは使い切ることができず、
冷蔵庫でしばらく眠らせることになってしまった。

5日位経った後、冷蔵庫に何があるか物色していた私。
キノコちゃん発見。
火を通せばまだいけると見た私。

「キノコちゃん使うよ~。」

と居間にいた羊さんに報告してさっさと支度を始めた私。

しばらくして、私が何をしているのか気になった羊さん、
(てか、台所を破壊されたくないからチェックに来たのだろう)
台所まで来ました。

「キノコなんて今日買ったっけ?!」

と問う彼に、

「こないだ買ったやつさ、まだ使い切ってなかったから!」

すると慌てふためいた様子の羊さん。
こないだ?!いつ?!と聞いてくるので、
先週買ったじゃんか、と軽く説明。

「古いじゃん!やめてよ、使うの!」

「火を通せば大丈夫よ。」


そう言っているのにまだ心配な様子の羊さん。
大丈夫だって言い張っているのに、ダメだと彼は言う。

「ちょっとキノコ見せて!」

言われたので、見せてあげました。

そしたら、

「新鮮じゃない!もうだめだ!捨てて!」

と冷たく言い放ちました。

それを聞いた私、

「新鮮じゃなくても食べられるわよ!」

と反抗。

「でもボクは新鮮じゃないものは食べたくないよ!」

言い張る羊さん。
なかなかの頑固者です。
さすがドイツ人です。

「わがままね~。もったいないでしょー!」
もったいない、もったないっておばさんくさい私・・。


「でも新鮮じゃないと嫌なんだ!それ、使うなよ!」


と言い放って台所を去りかける羊さんに、
さとっきーなひとこと言います。

「じゃ、なに、女も新鮮じゃなくなったら
キノコみたいに捨てるってわけ?!
あなたの将来の奥さんって可哀そう!」


そう言ったら、

「いつまでも新鮮なままでいればいいんだ。」

と言われてしまいました。

それ以来、新鮮じゃなくなったら捨てられる?!
と言う恐怖を感じる日々のさとっきーな。

「いつまでも新鮮なままでいればいいんだよ。」とはどういう意味か。
永遠に美しくいろ、ということなのかしらん。
そんなの難しいわ~・・・。
美しさがもともとないんだから心配無用。






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